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2020 年度 実施状況報告書

朝鮮の演劇人安英一の演劇活動全般に関する通時的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00513
研究機関早稲田大学

研究代表者

金 牡蘭  早稲田大学, 総合研究機構, その他(招聘研究員) (90732941)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード安英一 / 李康福 / 村山友義 / 新協劇団 / 朝鮮演劇 / 解放期 / 左翼演劇 / 新劇
研究実績の概要

今年度は、前年度に引き続き、朝鮮の演劇人たちと交流の多かった日本の演劇人村山知義の関連資料を中心に、植民地期および解放期における朝鮮の演劇状況について調べた。安英一個人の演劇活動に集中するよりは、解放期の朝鮮演劇全体の流れの中で、安英一をはじめとする左翼演劇人たちの活動を把握する作業となったが、その成果は解放後朝鮮の文学・文化史を再考することを目的とした国際シンポジウムでで発表した。具体的には、解放期朝鮮の演劇における植民地期との連続と断絶の問題を考察した研究発表であったが、これまでほどんど注目された来なかった村山のスクラップ資料や彼が日本へ帰国(1945年12月)した後に残した演劇評論を用いることで、日本の新劇復活の状況と比較しながら、より広い視野で朝鮮演劇の再出発の諸場面を考察することができた。次年度はこられの作業を論文の形でまとめることに集中する予定である。
当初の計画では、以上の作業だけではなく、1950年代末に行われた村山知義など日本新劇人たちの北朝鮮訪問と関連した資料を基にして、研究発表や論文執筆も行う予定であったが、これらの課題は年度中に完遂することができなかったため、次年度に引き続き取り組む予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナの流行によって、資料調査に大きな支障が生じているため

今後の研究の推進方策

想定していた資料収集に大きな支障が生じているため、現状において遂行できる研究課題に専念し、次年度はこれまでの成果を発信する作業に集中する予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナの影響で、予定していた研究出張がすべて不可能となったため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 解放直後における進歩的朝鮮演劇の企画と国民演劇運動2020

    • 著者名/発表者名
      金 牡蘭
    • 学会等名
      国際シンポジウム:解放後の韓国文学・文化史の再認識Ⅰ

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公開日: 2021-12-27  

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