研究課題/領域番号 |
18K00594
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
大西 正幸 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (10299711)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ベンガル語 / 音象徴システム / 表出語 / 文学作品コーパス / 南アジア言語学 |
研究成果の概要 |
本研究はベンガル語の音象徴システムを代表する表出語のコーパスの構築、表出語辞典の作成、およびこれらのデータに基づく表出語の言語学的分析をめぐる論文の執筆を目的とした。 プロジェクトの最大の成果は、大西と研究協力者Dattaの共著による表出語の形態論・意味論的分析を扱った論文と、研究協力者Sarkarの表出語の文学における使用を扱った論文の出版である。また大西は、他の共著書・共著論文において、ベンガル語の標準語及びジャルコンディ方言の表出語の比較を行った他、表出語のベンガル語辞書における扱いについても記述を行った。また講演や翻訳書を通して、表出語の言語学・文学の分野横断的な研究にも成果をあげた。
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自由記述の分野 |
記述言語学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音象徴システムを代表する表出語の理論的研究は近年急速に進み、現在最も注目を集めているテーマの一つであるが、個別言語の実証的研究が進んでいるとは言い難い。 表出語は南アジアでは語族を超えて見られる重要な地域特徴であり、中でもベンガル語は多様な表出語を持つことで知られるが、これまでそれは言語学的には形態論の一部で扱われるのが常で、その構造的分析はたち遅れていた。本研究はベンガル語の表出語の初めての本格的な言語学的分析であるだけでなく、文学と言語学の分野横断的研究への先鞭をつけた。南アジア言語学に限らず、記述言語学、言語類型論、文学の領域における音象徴システム研究に、新たな局面を切り拓いたと言えよう。
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