研究課題/領域番号 |
18K00715
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
久保田 美子 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 教授(任期付) (90401728)
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研究分担者 |
阿部 新 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (00526270)
山田 智久 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (90549148)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 中国 / インドネシア / フォーカスグループ / 翻訳 / 質的分析 |
研究実績の概要 |
(1)昨年度に引き続き先行研究で用いられた質問調査項目を整理、分析した。また、フォーカス・グループ調査の意義、さらに量的調査票を作成するうえでのフォーカス・グループ調査データの有効性など、これまでの先行研究をさらに調査し、検討を深めた。 (2)調査データの翻訳再チェック:これまでに調査したインドネシア、中国のフォーカスグループ調査結果(文字起こしデータの翻訳データ)を精査したところ、翻訳の不十分なところが散見されたため、日本語教育専門家であり、インドネシア語、中国語の母語話者でもある研究者(インドネシア2名、中国2名)に翻訳の再チェックを依頼した。翻訳再チェックの際には、本研究の研究代表でもある久保田も参加し、発話の内容をより正確に把握するよう作業を行った。 (3)精緻化された翻訳データをもとに、(量的調査票を作成する前の段階として)質的分析を再度行った。分析にはMAXQDAを利用し、研究者3名、協力者1名の4名で分析結果を見直した。インドネシア大学生、大学教師、中国大学生、大学教師に関してはまとまったデータが収集できたため、結果の比較も含めて詳細に分析を進めた。 (4)分析結果をもとに2本の論文を執筆した。1本は昨年度中に掲載が確定し、印刷中である。もう1本は現在査読審査の途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID19のため、当初予定していた海外における調査は断念したが、これまでに得られたフォーカス・グループによるデータを十分に精査し、質的に分析を進めることができた。その結果、量的調査票を作成するうえでの重要な知見を多く得ることができた。その成果は論文としてまとめ、発表の準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
現在得られているデータを十分に吟味し、さらに質的分析を進め、その結果をもとに量的調査票の項目見直しを行い、調査票のサンプルを作成する。調査票が完成したら、サンプルを使った試行調査を実施したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid19により移動が制限されていたため研究調査・分析を計画通りに実施することができなかった。次年度は、予算を会議、学会発表のための交通費等に使用したいと考えている。
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