研究課題/領域番号 |
18K00839
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
押味 貴之 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (60526177)
|
研究分担者 |
フロレスク コスミン 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 講師 (00788250)
BABAYEV TAMERLAN 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (30810874)
赤津 晴子 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (40791504)
JAWAID IMRAN 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (60810877)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | medical English / English proficiency / history taking / physical examination / clinical communication / medical education / USMLE |
研究実績の概要 |
平成30年度は「文献検索による評価基準項目の選定」「評価基準項目を用いた評価方法の検証」「評価基準を活用した教育プログラムの開発」「教育プログラム前の評価基準を用いた評価」「教育プログラムの実施」 「140名の医学部2年生に32の「症候・病態」のうち16を主訴として設定した教育プログラムの実施」「教育プログラム後に実施する評価基準を用いた評価」「教育プログラムの評価」「教育プログラムの評価を反映させた評価基準の再評価」を実施した。 これらの成果を平成30年7月28日に第21回日本医学英語教育学会学術集会および平成30年8月3日に第50回日本医学教育学会にて発表(同学術集会にてAcademic Excellence受賞)した。 また平成30年9月7日と8日に開催された4th Annual Stanford 25 Bedside Teaching Symposiumに出席し、研究テーマである国際的な「身体診察の評価基準」の一つであるPractical Assessment of Clinical Examination Skills (PACES) の簡易版について、専門家と議論を交わした。 平成31年度は「評価基準を活用した教育プログラムの開発」として 合計32の「症候・病態」のうち、15を「主訴」とした英語での医療面接と身体診察の評価基準の作成を実施する他、平成30年度と同じ過程で「評価基準と教育プログラムの再評価」を実施している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定では平成30年度に140名の医学部2年生に32の「症候・病態」のうち16を主訴として設定した教育プログラムを実施し、16全ての「症候・病態」に関する「教育プログラム後に実施する評価基準を用いた評価」を実施する予定であったが、教育プログラムの評価基準の開発が遅れ、平成30年度は16のうち「振戦」のみを評価した。平成31年度は残り15「症候・病態」に関する教育プログラムの評価基準も開発し、評価も実施する予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
平成31年度はこれまでの成果を第22回日本医学英語教育学会学術集会にて "Measuring history-taking performance of second-year medical students: A rubric and its correlation with an independent measure of English language proficiency" を発表、第51回日本医学教育学会にて "English language proficiency and clinical academic performance of second-year medical students" を発表、An International Association for Medical Education (AMEE) 2019 in Vienna にて"Measuring English communication skills of non-native English-speaking medical students in history taking" を発表予定である。 令和2年度以降はこれらの基礎資料を元に「英語医療面接及び身体診察の評価基準」を作成し、国内外の専門家を招いたModified Delphi Procedureを実施して「英語医療面接及び身体診察の評価基準」の最終版を作成する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初「設備備品費」で購入する機材として「広角レンズ付きビデオカメラ22台」を予定していたが、研究代表者が所属する国際医療福祉大学医学部のシミュレーションセンターにビデオカメラが設置されたことに伴いビデオカメラ購入が不要となった。 また「人件費・謝金」で「英語模擬患者謝金」を予定していたが、平成30年度は研究代表者が所属する国際医療福祉大学医学部の教員が模擬患者として参加したため、この経費が不要となった。 さらに「人件費・謝金」で「英語医療面接及び身体診察の会話文の文字起こし」を予定していたが、平成30年度は文字起こしを使用せずに評価を行ったためにこちらの経費も不要となった。 平成31年度は外部の模擬患者を用いた「英語医療面接及び身体診察」の評価を実施すると同時に、これらの会話文の文字起こしを予定している。また平成31年度はこれまでの成果を第22回日本医学英語教育学会学術集会、第51回日本医学教育学会、及び An International Association for Medical Education (AMEE) 2019 in Vienna にて発表する予定である。令和2年度以降は国内外の専門家を招いた Modified Delphi Procedure を実施して「英語医療面接及び身体診察の評価基準」の最終盤を作成する予定である。
|