研究課題/領域番号 |
18K00839
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
押味 貴之 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (60526177)
|
研究分担者 |
フロレスク コスミン 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 講師 (00788250)
BABAYEV TAMERLAN 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (30810874) [辞退]
赤津 晴子 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (40791504) [辞退]
JAWAID IMRAN 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (60810877) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | medical English / OSCE / English proficiency / evaluation / clinical skills / clinical communication |
研究実績の概要 |
本研究では「どのような評価基準ならば英語を母国語としない国の医学部にて、医学部低学年から高学年まで幅広く対象とした英語での医療面接と身体診察に関する医学英語教育効果を測定することが可能となるか」を分析することを目的としている。その参考として米国医師国家試験(USMLE)の Step 2 Clinical Skills(USMLE Step 2 CS)の3つの評価基準のうち2つのSpoken English Proficiency (SEP)「英語コミュニケーション能力」と Communication and Interpersonal Skills (CIS)「医師としてのプロフェッショナルなコミュニケーション能力」を使用し、3つ目の評価基準である Integrated Clinical Encounter (ICE)「医療面接と身体診察における総合的な臨床推論能力」を Sequence of Questions (SOQ)「自然な対応」という新たな評価基準に置き換えたルーブリックを開発し、その効果を国際医療福祉大学医学部の1年生140名を対象とした英語医療面接で検証した。その結果、この評価ルーブリックで評価した 3つの評価項目は全て医学部入学時のTOEFL ITPの合計点と相関が認められた。その中でも「英語コミュニケーション能力」と TOEFL ITP のリスニングスコアには最も強い相関が認められた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の基準となっていた USMLE Step 2 Clinical Skills (CS) が2021年1月に廃止が決定し、それまで開発していた評価ルーブリックの価値が著しく低下した。USMLE ではStep 2 CS の代替として民間試験である Occupational English Test (OET) を用いているので、本研究でもこの OET の評価基準を参考にして全面的に評価ルーブリックを改訂している。 また研究代表者の勤める大学にて共同研究者を含めた教員が複数辞職したことに伴い、学内業務が大幅に増加し、研究時間を確保することが極めて困難な状況が続いている。 上記2点が原因となり、本研究の進捗が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
現在 OET の Speaking Skills の Linguistic Criteria である Intelligibility,Fluency, Appropriateness of Language, Resources of Grammar and Expression という4つの評価ルーブリックと Clinical Communication Criteria である Relation building, Understanding & incorporating the patient’s perspective, Providing structure, and Information gathering という4つの評価ルーブリックを日本の医学部での Post Clinical Clerkship OSCE で用い、その有用性についてデルファイ変法を用いて評価する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本研究の基準となっていた USMLE Step 2 Clinical Skills (CS) が2021年1月に廃止が決定し、それまで開発していた評価ルーブリックの価値が著しく低下した。USMLE ではStep 2 CS の代替として民間試験である Occupational English Test (OET) を用いているので、本研究でもこの OET の評価基準を参考にして全面的に評価ルーブリックを改訂している。 また研究代表者の勤める大学にて共同研究者を含めた教員が複数辞職したことに伴い、学内業務が大幅に増加し、研究時間を確保することが極めて困難な状況が続いている。 上記2点が原因となり、本研究の進捗が遅れている。
|