研究課題/領域番号 |
18K00839
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
押味 貴之 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (60526177)
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研究分担者 |
フロレスク コスミン 筑波大学, 医学医療系, 助教 (00788250)
BABAYEV TAMERLAN 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (30810874) [辞退]
赤津 晴子 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (40791504) [辞退]
JAWAID IMRAN 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (60810877) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 医学英語 / OSCE / 医療面接 / Medical English / History taking / Clinical communication / Evaluation |
研究実績の概要 |
目的)本研究では「英語を母国語としない医学生を対象とした英語医療面接の評価ルーブリック」を開発し、その妥当性と信頼性を検証することを目的とする。 方法)医療英語の試験として高い妥当性と信頼性を持つ Occupational English Test (OET) Medicine Speaking sub-test の評価項目を用いた評価ルーブリックを作成した。2022年7月に134名の6年生の医学生が模擬患者を相手に英語医療面接を行い、その映像を視聴した14名の英語圏の医師が、それぞれ20名の医学生の英語医療面接を評価ルーブリックを用いて評価した。ルーブリック13項目のヒストグラムを検証し、各項目における天井効果と床効果の有無を確認した。評価項目の構造を調べるために探索的因子分析を実施し、カイザーの基準を用いて因子を抽出した。探索的因子分析で抽出された因子の Cronbach のα係数を算出し、内的整合性の検討を行った。評価者間の平均合計スコアをカイ二乗検定にて比較した。また「臨床実習を終えた英語圏の医学生と同等かそれ以上の英語医療面接の技能を持つ」という項目を目的変数とする重回帰分析を行った。 結果)天井効果が8/13項目に認められたが、評価ルーブリックとして不可欠な項目であるため除外しなかった。床項目の認められる項目はなかった。探索的因子分析では3つの因子が抽出され、Cronbach のα係数は0.799と充分な内的整合性が確認された。評価者14名の評価結果に関して対象5項目に対して、カイ2乗検定またはFisherの直接確率で比較検定を行ったところ、すべての項目で有意差が認められた。重回帰分析では「現病歴を丁寧に尋ねる」を含む4項目が有意であった。 結論)英語を母国語としない医学生を対象とした英語医療面接の評価において、妥当性が確認された評価ルーブリックが開発された。
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