研究課題/領域番号 |
18K00842
|
研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
藤井 彰子 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (60365517)
|
研究分担者 |
宮原 万寿子 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00453556) [辞退]
森島 泰則 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (20365521)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | EMI / 教師アイデンティティー / 第二言語処理 |
研究実績の概要 |
英語を媒介とする授業については、以下の3つのプロジェクトを進めた。 1.英語での講義の理解についての実験調査では、2021年度に実施した予備調査の結果を検討し(4月-6月)、本調査の材料を準備した(7月-11月)。実験では、オンラインのアプリであるGorillaを利用し、講義を理解する上で、条件が異なる3種類のスライドの効果を比較した。被験者35名を対象に本調査を実施した(12月-3月)。データ分析も進んでおり、暫定的な結果としては英語での講義においてスライドでの2種類の日本語の使用方法が学習を補助することが確認されたが、講義直後と講義の数日後では異なる結果が見られた。論文は執筆途中であり、令和5年度に国際学会誌に投稿する予定である。 2.本調査は第二言語としての英語を用いて思考・コミュニケーション活動をすることによって、関連する認知能力(読解・言語表現力、推論能力など)、主観的自己効力感、英語に対する態度に変化が生じるか、特に、Cognitive engagement levelに事前と事後で変化があったかを探索することを目的として実施した。2022年12月から2023年3月の期間に、高校1年生を主体とする20名が自主参加し、計8回のセッション(各90~120分;対面3回のセッションとのオンライン5回)を行なった。小説のテキストから数章を教材として用い、内容読解に関するディスカッション、物語に関連したジレンマ問題(例、抵抗のための暴力は許されるのか)に関するグループ・ディスカッションを行なった。最後に、まとめの発表会として、グループごとにジレンマ問題を論題とするディベート・スクリプトを作成し、アクトアウトするプレゼンテーションを行なった。 3.大学において英語を媒介とする授業を実施する教員へのインタビューのデータの分析も進めることができた。現在研究結果を論文に執筆中である。
|