研究課題/領域番号 |
18K01114
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03070:博物館学関連
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪 (2019-2023) 大阪市立自然史博物館 (2018) |
研究代表者 |
中条 武司 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 課長代理 (80321917)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 砂 / 砂浜 / 博物館 / 標本資料 / 市民科学 |
研究成果の概要 |
世界的な枯渇が問題となっている「砂」を対象とし、自然史系博物館における砂の資料収集の意義を探るとともに、砂を通した環境学習を実践することを目的とした。 科研費の研究期間を通じて、研究代表者の勤務する大阪市立自然史博物館における砂標本は、約400試料から約1100試料へと2.7倍増加し、一部に偏りはあるものの日本国内の海浜砂のほとんどを網羅することができた。収集の過程においては多くの一般市民がその活動に関わり、砂を通じた地球環境学習が市民科学との親和性が高いことを示すことができた。また、この収集した砂標本を用いた展示会の開催やガイドブックの作成を行い、より広く社会にその成果を還元することができた。
|
自由記述の分野 |
地球科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
砂は私たちの生活や様々な産業に利用されているが、世界的に枯渇しつつある資源であることは、広く社会に知られているとは言えない。一方で、砂は扱いが容易であることに加え、地域性や多様性に富む鉱物粒子から構成されるため、自然科学や理科の学習に非常に適している。本研究では、日本国内の主に海浜砂の収集を通じ、市民に広く砂の重要性と地球環境における重要性を伝えることを主眼とした。その収集活動は研修を受けた市民と共に実施し、日本の砂浜の現状と砂の自然科学的な意義を示すことができた。また、砂のガイドブックの作成、展示会やワークショップを開催し、砂と地球環境の関わりを広く社会に普及することができた。
|