新型コロナウイルスによるパンデミックの影響により、2020年以降は長期間の現地調査を行うことができなかった。しかしながら、南インドにおける宗教実践と環境政策・環境運動について文献調査を行うとともに、一般に向けた講演会やセミナー等で研究成果を広く発信することができた。また今年度は北西インドのチャンディーガルとその近郊地域において、現地社会において福利厚生の一端を担う宗教施設に関する予備的調査を行った。この調査を基盤として、北西インドと南インドにおける宗教実践と環境運動に関する比較調査を行う可能性についてのアイデアを得ることができた。さらに、カルナータカ州における研究協力者と連絡を取り合い、調査地におけるパンデミックの影響と儀礼の変容についての情報を適宜収集した。
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