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2022 年度 研究成果報告書

フランス財団法人法制の系譜学

研究課題

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研究課題/領域番号 18K01208
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分05010:基礎法学関連
研究機関東京大学

研究代表者

齋藤 哲志  東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (50401013)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード財団 / 他法人管理財団 / 教会内財団 / 法人 / 政教分離 / 死者 / 資産
研究成果の概要

本研究は、わが国の非営利法人法制が社団と財団との平準化を進め、後者の特異性に着目しないことへの疑義を出発点とした。両形態の対抗を強く意識するフランス法を検討対象とし、財団の存在態様を考究した。一方で、20世紀初頭の法人法制の激動期に遡行し、財団を冷遇する歴史的文脈を明らかにした。鍵を握るのは、教会内で分別管理され、法人格を持たない財団である。他方で、現代の財団の利用実態を解明した。頻用されているのは法人格を持たない財団である。巨大な公益財団法人が、一定の財産体を受け入れて分別管理し、家族によるチャリティー活動を支援している。二つの要素の接合により、フランス財団法制の系譜が明らかにされる。

自由記述の分野

フランス法、比較法

研究成果の学術的意義や社会的意義

第一に、「他法人管理財団」ないし「財団法人内財団」と称される財団の意義を明らかにした。「フランス財団(Fondation de France)」のような公益財団法人の中で管理される財産体であって、法人格を有しないことを特徴とする。第二に、この形態の財団の祖型が、教会内部においてミサや施設といった特定の目的のために設定される財団(教会内財団)に存するとの理解を提示した。第三に、財団は死者が設定する目的の下で活動するという基本的な認識を基に、その派生的成果として、死者論を展開した。

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公開日: 2024-01-30  

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