本研究は関係者への聞き取り調査が中心を占めているが、今年度はこれまでに実施したインタビュー記録を整理・校正・編集し、研究成果としてインタビュー集を2024年3月に刊行した。インタビュー集のタイトルは『戦後沖縄保守の証言』とし、6名の証言記録を収録した。収録した6名は次の通り。伊良皆高吉氏(元自民党県連幹事長、元沖縄県議会議長)、儀間光男氏(元参議院議員、元沖縄県議会議長)、西田健次郎氏(元自民党県連会長、元沖縄県議会議員)、仲里利信氏(元衆議院議員、元沖縄県議会議長)、具志孝助氏(元自民党県連会長、元沖縄県議会副議長)、翁長政俊氏(元自民党県連会長、元沖縄県議会副議長)。インタビュー集は国内の大学、研究所、公立図書館、研究者等に配布した。 また、上記のインタビュー記録を利用して研究代表者の平良が以下の2つの論文を執筆した。 ・「中央・地方関係から「政党政治」を考える-2010年代の沖縄政治を事例として」中京大学総合政策学部『総合政策論叢』12号、2021年3月 ・「第6章 沖縄の政党政治と中央・地方関係-日本復帰から現在まで」平良好利・高江洲昌也編『戦後沖縄の政治と社会-「保守」と「革新」の歴史的位相』吉田書店、2022年1月 その他、本研究の成果を2024年3月に日本地域政策学会東海支部研究部会で「地方政治研究とオーラルヒストリー」というタイトルで報告した。
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