本研究課題においては,国際環境協定への加盟に関して国家が先見的である,すなわち自国の行動が他国の行動に与える長期的影響を考慮するという仮定のもとで協定の安定性を分析することを目的としている.先行研究を精査し,先見性を考慮することにより安定的な協定への加盟国数が増加するなどという結果を得たが,公表可能な形にするには不十分であり,研究成果は得られていない.この理由として,コロナ禍により国際学会への参加など研究上の交流ができなくなったこと,研究期間延長後の2021年以降,研究代表者本人の体調不良により研究活動が縮小したことが挙げられる.
|