本研究の目的は、金融及び関連する各種市場における種々の国際的なスピルオーバーの状況・効果に関する実証・計量的な解明であった。その成果の一部としては、世界主要国における銀行セクターの株式間のスピルオーバーの状況を明らかにした研究成果や、原油と原油関連株式の間のスピルオーバーの状況をグローバルな視点から明らかにした研究成果が挙げられる。さらに原油とバイオ燃料作物及び欧米の株式の間のスピルオーバーの状況を明らかにした研究成果も導出しており、これらは金融及び関連する各種市場における種々の資産間の国際的なスピルオーバーの状況を新しい計量的手法を用いて分析・解明したもので、本研究の代表的な研究成果である。
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