本研究は、人材の多様性をいかすことで価値創造につなげるプロセスを明らかにすることを目的とする。定性分析(戦略の策定・実行・経営成果に直接的にかかわりを持つトップマネジメントチームのメンバーへの時系列ヒアリング調査)により、組織変革プロセスにおいて、多様性が経営成果につながるメカニズムを示した。定量分析(1,000職場のマルチレベル分析により、従業員3万人のグローバルデータをマルチレベル分析)により、職場レベルの多様性をいかす風土が、従業員の個人レベルの心理的態度に影響を与えていることを実証した。
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