平成30年度はギグ・エコノミートの不安定就労に関する先行研究と調査対象地域であるニューヨークやロサンゼルスの労働運動に関する先行研究のレビューを行った。インターネットで調査対象組織の資料収集を行った。2018年11月10日に一般公開の「社会運動ユニオニスム研究会」を開催し、「雇用によらない働き方の現状と課題」をテーマに米国の実態と労働運動の動向について報告し、参加者と議論を行った。2019年2月にロサンゼルスを対象とする訪問調査を実施した。産業別労働組合の支部や労働者センター、コミュニティ組織などを訪ねて組織や活動実態について聞き取りと資料収集を行った。カリフォルニア大学ロサンゼルス校労働研究教育センター(UCLAレイバーセンター)を訪問し、スタッフと本研究テーマについて意見交換を行い、同センターのケント・ウォン所長に研究の進捗状況を報告しアドバイスを受けた。 令和元年度は研究代表者である髙須裕彦が2019年4月に緊急入院、その後2019年7月に死去したことにより、研究を中断せざるを得なかった。
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