日本のフードバンクが誕生してから20年余が経過し、現在273団体が全国各地で活動を展開している。そのようなフードバンクは生活困窮者支援の観点から社会的に評価されているが、小規模な団体が多く運営に支障が生じる場合がある。このようなフードバンクが持続的に安定した活動を展開するためには食料、運営費、団体の運営を担う人材等が不可欠であり、そのような諸資源の調達が可能となる様々な取り組みを展開している。また、生活困窮者支援を推進するために行政、企業、諸団体、フードバンク間の連携が必要とされ、日本各地においてそのような枠組み構築の試みが進められていることを明らかにした。
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