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2022 年度 実施状況報告書

発達障害者への職場コミュニケーションにおける合理的配慮

研究課題

研究課題/領域番号 18K02145
研究機関神戸大学

研究代表者

村中 泰子  神戸大学, インクルーシブキャンパス&ヘルスケアセンター, 上席政策研究職員 (00456378)

研究分担者 森 麻友子  和歌山大学, 障がい学生支援部門, 准教授 (60754637)
黒石 憲洋  星槎大学, 大学院教育実践研究科, 非常勤講師 (00434449)
鳥居 深雪  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90449976)
相澤 亮雄  神戸大学, キャンパスライフ支援センター, 政策研究職員 (10888142)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード発達障害 / 移行期 / 合理的配慮 / 多様性 / 共生
研究実績の概要

2022年度は、①発達障害者の環境の移行に係る影響を検討すること、②障害者との共生の意識醸成を行うこと、の2つを目的沿って主に研究を進めた。
具体的には、(ⅰ)発達障害のある高校生を対象にした大学移行支援プログラムの第3期までの報告である。プログラムでは、大学進学希望の発達障害の診断がある高校生を対象に、各期10回、約半年間(月1-2回)にわたり、大学進学後の適応に必要なスキルを学習し、それを獲得するためのセッションが行われた。その結果、大学移行支援の有効性が認められ、アドボカシーに焦点を当てたプログラムの実施により自己理解が深まった。また、プログラム参加者が大学進学時に、自らが「合理的配慮の申請」を行うことができた(鳥居・村中,2022)。(ⅱ)また、前年度に引き続き社会人当事者へのインタビューを実施し、主に大学から社会生活への移行のプロセスや適応する過程に関して面接を行った。
②の共生意識の醸成のために、(ⅲ)発達障害者との関わりでの成功事例を座談会形式で教育や支援者間で共有するためのイベントを行った。また、(ⅳ)ダイバーシティ&インクルージョンを学内環境から考えるワークショップを実施した。結果、多様性の理解が進み、学内環境や生活を他者視点で考える契機になった。
なお、(ⅲ)および(ⅳ)は新型コロナウィルス感染拡大の時期と一致したこともあり、対象者・規模を縮小して実施したが、2023年度においては、対象者を拡大して実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルス感染拡大の時期と一致し、当初の計画の対象者、規模ではワークショップが実施できなかった。

今後の研究の推進方策

最終年度において、発達障害者を雇用している組織を対象にワークショップを実施する。また、これまでの研究成果を学会等で発表する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染拡大の時期と一致し、ワークショップの規模を縮小実施したため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] アドボカシーに視点を当てた大学移行支援プログラムの有効性- 当事者による合理的配慮の申請 -2022

    • 著者名/発表者名
      鳥居深雪・村中泰子
    • 学会等名
      第63回日本児童青年精神医学会総会
  • [学会発表] Effects of the “Transition to Kobe University Program” on High School Students with High-Functioning Autism Spectrum Disorder2022

    • 著者名/発表者名
      Miyuki TORII, Yasuko MURANAKA & Akane Nishi
    • 学会等名
      International Society for Autism Research: INSAR
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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