研究課題
基盤研究(C)
多糖類は地球上に最も多量に存在するバイオマスで、大量に生産され、多方面に利用されている。一部の多糖類は食品、医薬品、化粧品、生体適合材料として利用されているが、未知多糖も多く存在する。多糖類は僅かな化学構造の違いから、水との相互作用が異なる物性を示す物質である。多糖の新たな可能性を明らかにすることは、幅広い食品への利用が進むと考えられる。本研究では植物由来多糖の新たな機能性を主に熱的視点から物性を検討し、応用の途を広げることを目的とする。
生活科学
多糖類は古くからヒドロゲルとして食品に利用されている。多糖類は植物に含まれるものが多く、原料植物により、化学構造やゲル形成能が異なる。バイオマス資源の中にも未知多糖が多く含まれており、これらを用いた機能性物理ゲルを得、最小限のエネルギーで、容易に物性をコントロールできれば、応用分野を広げることが可能である。バイオマスから得られる多糖で、新しいゲルを様々な用途で利用することは、個々に異なるニーズを有する人々の食生活を豊かにすることができる。