研究課題
基盤研究(C)
ヒト単球様株化細胞であるTHP-1をアレルゲンに対する応答性と増殖能を有する細胞に分化させ、食物アレルゲン特異的なマーカー候補遺伝子の発現誘導を指標にして、食物タンパク質のアレルゲン性を評価すべく各種実験を重ねたが、結論としては、アレルゲン性評価系の確立には至らなかった。一方、本研究の過程で用いたマーカー候補遺伝子の発現誘導を指標にしてエンドトキシン活性の評価を簡便かつ高感度に行えることが判明した。
食生活科学
食物タンパク質のアレルゲン性評価系の確立には至らなかったが、本研究の過程で用いたマーカー候補遺伝子の発現誘導を指標にしてエンドトキシン活性の評価を簡便かつ高感度に行えることが判明した。エンドトキシンは,血中への極めて微量の混入で発熱やショックなどをひき起こすことから、注射剤等においては厳重な管理が求められている。本方法は、感度的にも簡便性・コスト性においても従来法と遜色がなく、今後、さらに検討を加えることによって、新たなエンドトキシン試験法開発への展開が期待される。