食事因子,特に強力なリポジェニックシュガーであるフルクトースの摂取により誘導される単純性脂肪肝における脂肪酸合成系遺伝子のエピジェネティック情報制御を転写の活性化と密接に関連するヒストンアセチル化に着目し解析を行った。フルクトース摂取により誘導された単純性脂肪肝では脂肪合成系遺伝子(Pklr,Acly,Acaca,Fasn,Elovl6,Scd1)の発現が著増した。また,フルクトース摂取により,Elovl6およびScd1遺伝子プロモーター上において,脂肪合成系転写因子SREBP-1ではなくChREBPの結合が増大するだけでなく,ヒストンH3およびH4のアセチル化が増大した。
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