研究課題
基盤研究(C)
本研究では、造形・製作活動を通じた非認知的能力の活性化について、独自に開発したチャートによる観点別分析やクラス全体の活動を表で視覚的に表し、保育者間の異なる分析視点を共同て検討していくことで、非認知的能力を保育の中でどのように捉え育成を検討していけるのか、その具体的モデルを示したことが意義ある成果といえる。また、本研究でとりまとめた実践報告記録は、造形・製作活動の中に素朴な形で生起する乳幼児の遊びや表現の姿について記述を積み重ねており、幼稚園や保育園と大学・芸術(美術)専門家との共同実践研究を活性化させる上での参考に供し得るものである。
美術教育
子どもの製作活動の質や創造性と,それによって促される発話や非認知的能力の発達との相関ついて、非認知的能力を見取る5観点(安心,主体性,共同性,興味、創造性)を整理し、チャートによってその結果を可視化して保育者・研究者でそれを共同で検討する具体的なモデルを提示した。その結果,質の高い製作活動を促すことが子どもの発話や非認知的能力の発達にとって有効であることを明らかにした。