研究成果の学術的意義や社会的意義 |
まず,科学の保育実践は,探究の対象ではなく探究の内実によって定義されることを提起し,保育者の科学への戸惑いや理科教育の前倒しという誤解をほぐし,保育者の実践開発を推進する状況を整えた。次に,乳幼児の発達や保育理念を顧みないSTEAM(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)教育の見直しを求め,探究を通した乳幼児の個の充実が,個と集団による将来的な社会貢献につながる可能性を示し,乳幼児期に適したSTEAM教育の理念を提示した。最後に,探究の発達の連続性と非連続性を踏まえた幼小接続期カリキュラムの開発に資する基礎的資料を提供した。
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