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2018 年度 実施状況報告書

重複障害における生涯学習支援に向けた感覚を生かした活動の実証的研究:日英比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02442
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

田中 淳一  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00212035)

研究分担者 高橋 眞琴  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (30706966)
牛込 彰彦  帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (80528331)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード重複障害 / 感覚 / 学習支援 / 余暇活動 / 英国
研究実績の概要

障害者の生涯学習支援が地域で求められている。特に,重複障害のある子どもたちは,中枢神経に起因する日常生活上の介助の必要性より,地域住民やボランティアを介した学習支援が促進しにくい状況がある。一方,特別な教育的ニーズに応じた教育が先行している英国では,学び方の違いに着目し,感覚面も活用した多様な学習活動が地域の各福祉・教育施設で整備されている。本研究では,英国における感覚面も活用した先進的で多様な学習活動の調査事例を踏まえ,重複障害のある子どもたちにおける生涯学習支援に向けた感覚を生かした活動の実証的研究を生理学の知見に基づき実施することを目的とした。
2018年度は,先行研究の整理及び重複障害を対象とする日英の感覚を生かした活動の現状把握を行うこととした。主として「日本国内の重複障害のある子どもを対象とする感覚を生かした活動内容及び評価方法」「日本国内の地域における余暇活動での感覚を生かした活動の実施の有無」について,重複障害のある生徒が多い特別支援学校でのアンケート調査について参照した。重複障害を対象とした地域の施設などに赴き,余暇活動の現状のいくつかを把握した。
英国での調査も行い,ロンドンの重複障害のある生徒が在籍するコミュニティスクール,プライマリースクール,ナーサリースクール,チルドレンズセンターで重複障害のある子どもを対象とする'Sensory Program' の方法,内容について把握し,評価方法についても現地で説明を受けた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2018年度は、先行研究の整理及び重複障害を対象とする国内及び英国の感覚を生かした活動の現状把握を行うことを研究計画としたが、ほぼ計画通り実施できている。

今後の研究の推進方策

2018年度中に,研究協力施設における研究においては,研究代表者の所属大学である鳴門教育大学の「人を対象とする医学系研究等に関する倫理審査委員会」の承認を得ており,2018年度末には,施設における機器デモンストレーションも行っている。2019年は,計画が円滑に推進できるように留意していく。2018年度に英国調査を行わなかった研究分担者についても英国調査の実施に向けて,計画を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者について、次年度使用額が生じているが、英国調査に補填して使用する予定である。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 肢体不自由のある生徒への臨床動作法を基盤とした学習支援-主体的・対話的・深い学びに向けて-2019

    • 著者名/発表者名
      田中 淳一・藤澤 憲・高橋 眞琴
    • 雑誌名

      鳴門教育大学学校教育研究紀要

      巻: 33 ページ: 1-9

  • [雑誌論文] チーム学校の組織化から見るスクールソーシャルワーカーの役割2019

    • 著者名/発表者名
      高橋 眞琴・石黒 慶太
    • 雑誌名

      鳴門教育大学学校教育研究紀要

      巻: 33 ページ: 11-18

  • [雑誌論文] 重度・重複障がいのある生徒への臨床動作法に基づく学習支援の意義:姿勢評定票による評価と自立活動の区分に視点を当てて2019

    • 著者名/発表者名
      高橋眞琴・藤澤 憲・ 田中淳一
    • 雑誌名

      鳴門教育大学研究紀要

      巻: 34 ページ: 23-32

  • [学会発表] 交通バリアフリーにかかる福祉教育授業モデル動画コンテンツの作成2018

    • 著者名/発表者名
      高橋眞琴
    • 学会等名
      第11回ECOMO交通バリアフリー研究・活動助成報告会
  • [学会発表] Participation of glutamatergic systems in the median preoptic nucleus in the drinking response induced by angiotensin II activation of the subfornical organ in rats2018

    • 著者名/発表者名
      Akihiko Ushigome・Makoto Takahashi・Yasushi Hayashi・ Junichi Tanaka
    • 学会等名
      第41回日本神経科学大会
  • [学会発表] スヌーズレン教育・福祉実践の効果と有効性2018

    • 著者名/発表者名
      高橋眞琴・井上和久・姉崎弘・桃井克将・嶺也守寛・橋本翠
    • 学会等名
      日本特殊教育学会自主シンポジウム3-14
  • [学会発表] 重度・重複障がいのある子どもたちへの余暇活動の現状 特別支援学校(肢体不自由)教員へのアンケート調査からの検討2018

    • 著者名/発表者名
      吉見ふみか・高橋眞琴・田中淳一
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第56回大会
  • [学会発表] 障がいのある子どもたちが語る街のバリアフリー2018

    • 著者名/発表者名
      田中淳一・高橋眞琴
    • 学会等名
      第8回キッズ☆バリアフリーフェスティバル 高知県社会福祉協議会
  • [学会発表] 自然発症高血圧ラットでみられる正中視索前核領域のグルタミン酸作動性神経によるノルアドレナリン放出の亢進2018

    • 著者名/発表者名
      牛込彰彦・松下弘二・高橋眞琴・田中淳一
    • 学会等名
      第29回マイクロダイアリシス研究会
  • [学会発表] 発達障がいのある子どもたちへの多感覚を活用した教育・保育活動の可能性 ー英国の特別な教育的ニーズに係る教育・保育からの考察ー2018

    • 著者名/発表者名
      高橋眞琴・牛込彰彦・田中淳一・横山由紀
    • 学会等名
      日本LD学会第27回大会

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公開日: 2019-12-27  

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