研究課題/領域番号 |
18K02451
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
小田切 紀子 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (10316672)
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研究分担者 |
松井 豊 筑波大学, 働く人への心理支援開発研究センター, 主幹研究員 (60173788)
宇井 美代子 玉川大学, 文学部, 教授 (80400654)
青木 聡 大正大学, 心理社会学部, 教授 (40327987)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | オンライン離婚後の親プログラム / 面会交流支援団体 / オンライン面会交流 / 面会交流の支援者の研修 |
研究実績の概要 |
2020年度は、コロナウイルス感染拡大のため、国内の学会が中止もしくはオンライン開催となったり、海外渡航が禁止されたため国際学会参加が全くできなかった。研究1と2について、研究計画の変更をした。 研究1は、オンライン親プログラム内の効果測定の結果を分析し、国内の学会(オンライン開催)で発表をした。また、オンライン親プログラムのリーフレット(25ページ)を作成し、家裁調査官、離婚や面会交流を受理している弁護士、面会交流支援団体などに無料で配布した。さらにそれを用いて、オンラインによる親講座をトライアルで3回実施した。トライアル講座では、毎回、一人の親(同居親または別居親)に対して、講座を実施して、親のニーズに合うようにカストマイズして行った。所要時間は、90分である。 研究2は、当初の予定では、面会交流団体の支援者の研修マニュアルを完成させ、支援団体のネットワークを構築することであった。支援団体のネットワークは、小規模で行われていた支援団体の研究会を拡充する形で、支援団体のフォーラムを他大学教員たちと協力して構築し、支援団体のネットワーク、連携体制をつくった。この作業は、今後も継続する。研修マニュアルについては、コロナウイルス感染予防のために、別居親と子どもの直接の交流が制限され、オンライン交流に切り替えることを余儀なくされた。そのため、オンラインによる面会交流のガイドラインを作成し、面会交流支援団体のフォーラムで報告、フィードバックを元に修正を加えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルス感染拡大のため国内・海外の学会が中止、もしくはオンラインとなり、学会に参加して、意見交換をする機会が著しく失われ、進行中の調査について有意義なフィードバックを得るのが困難になった。また、面会交流については、別居親と子どもの直接的な交流が制限され、オンライン(スカイプ、ズームなどを利用した交流)になり、新しい形式の交流を円滑に進めるための方策に時間とエネルギーを要し、当初の予定していた内容の実施が遅れることになった。
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今後の研究の推進方策 |
研究1については、効果測定の結果を継続して分析し、国際学会発表と論文執筆に取り組む。オンラインによる親講座が、評判が良かったので、トライアルから本格実施に向けて、計画する。 研究2については、面会交流支援団体のフォーラムの拡充、支援団体の加入依頼、さらに研修プログラムの作成を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染拡大のため予定していた海外現地調査、海外学会発表ができなかった。次年度に当該年度、実施不可能だったことを実施する。
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