研究課題/領域番号 |
18K02471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 関西学院大学 (2021-2023) 大阪成蹊大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
松阪 崇久 関西学院大学, 教育学部, 准教授 (90444992)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 音遊び / 領域「環境」 / 保育 / 幼児教育 / 表現 / 環境を通して行う教育 / 総合的指導 / 主体性 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、保育者養成課程における乳幼児の音遊びの扱われ方について、総合的指導の観点から明らかにすることであった。まず、①チンパンジーとの比較からヒトの遊びの特徴を整理し、ヒトの音遊びに注目する際には領域「人間関係」と領域「環境」の視点が重要となることを明らかにした。次に、②保育における遊びの捉え方に関する幼稚園教育要領などの理念と実態の間に乖離があることを確認し、その改善策について考察した。また、③保育において重要な概念とされている「環境」の解釈に混乱がみられることを指摘し、その要因と改善策について考察した。これらを踏まえ、④保育系学会における音遊びの扱われ方について分析をおこなった。
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自由記述の分野 |
保育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、保育における音楽表現をより豊かなものとすることを目的としている。保育現場では保育者のピアノに導かれた一斉歌唱や鼓笛隊の演奏がしばしばみられる一方で、自由な音遊びの実施例は少ないという問題意識が研究の発端であった。音楽表現は領域「表現」や小学校の教科「音楽」と関連するものと捉えられがちだが、ヒトの音楽表現に独自の豊かさは領域「環境」や領域「人間関係」に注目した音遊びの展開によって広がることを指摘した。また、保育における「遊び」の捉え方や「環境」概念の理解に課題があることを指摘し、その改善策について考察した。本研究により、画一的ではない豊かな音楽表現への理解が進むことが期待される。
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