研究課題/領域番号 |
18K02715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
坂本 辰朗 創価大学, 教育学部, 教授 (60153912)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アメリカ高等教育論 / ジェンダー / ファカルティ・ディベロプメント / 女性大学教員養成 / 大学教授職 / アメリカ大学史 |
研究成果の概要 |
本研究は、大学教授職の構造変動が進行しているアメリカ高等教育界において、(1)「研究」「教育」「校務」という大学教員の三つの役割を不可欠・不可分なものとした上で、(2)全ライフステージとワーク・ライフ・バランスを視野に入れた、女性大学教員への総合的なキャリア形成支援システムが、どのように構築されつつあるかを、理論と実践の双方において、解明することを目的とする。本研究の課題は、 (1)特定の大学における先進的実践事例を収集・分析した上で、(2)学術学会・団体が提供する女性大学教員へのキャリア形成支援政策を解明し、(3)女性大学教員のキャリア形成支援に関する理論モデルのための試論を示すことである。
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自由記述の分野 |
教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テニュアは「終身在職権」と訳されるが、テニュアの獲得が大学教員のキャリア形成過程の大きな分水嶺という点は、アメリカ合衆国だけでなく、近年、種々の有期契約教員が増加した日本の高等教育界でもそうであろう。だが、女性大学教員への総合的なキャリア形成支援という、ジェンダーの問題を研究の中心に据えた、まとまった業績は管見の限り存在しない。教員の全ライフステージとワーク・ライフ・バランスへの配慮という、優れて人間主義的な論点は、実は女性大学教員の増加がもたらしたものであった。本研究は、たんに女性大学教員に止まらない全教員へのキャリア形成支援の可能性をもっていると申請者は考える。
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