研究課題/領域番号 |
18K02722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岸田 由美 金沢大学, フロンティア工学系, 准教授 (80334754)
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研究分担者 |
S Kampeeraparb 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90362219)
藤生 慎 金沢大学, 地球社会基盤学系, 准教授 (90708124)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 留学生 / 交友関係 / 留学満足度 / 地域への愛着 / 地元就職 / 生活行動調査 / 質問紙調査 |
研究成果の概要 |
全国各地の国立大学で学ぶ留学生が地域社会でどのような経験をし、地域住民とどのような交友関係を得ているのか、その交友関係は彼らの留学満足度や地域社会への態度にどのような影響を与えているのかを検証することを目的として、大中二都市での生活行動調査と全国的な質問紙調査を実施した。その結果、学内外の多様な日本人との交友関係のうち、特に教職員との付き合いが日本留学の満足度に、近隣日本人住民との付き合いが地域への愛着に好影響をもたらすことが示された。近所づきあいの活性化には、留学生と地域社会との結びつきを強化する効果が期待される。
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自由記述の分野 |
比較国際教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会への対応として、留学生の獲得と卒業後の定着に向けての関心が世界的に高まるにつれ、留学生とホスト社会との結びつきをいかに強めるかに関心が向けられるようになっている。先行研究では、多様な、より多くのホスト国民とつながりを持つことが留学生の満足度や地域社会との結びつきを高めると指摘されてきたが、本研究は、つながりを持つホスト国民のタイプによって、その効果に違いがあることを明らかにした。留学生の地域への愛着形成において、近隣日本人住民と日常的に挨拶するような関係を持つことが最も強い効果を持っていたことは、社会的な関心が高まる留学生の地方定着に向けて多くの示唆を与える。
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