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2020 年度 実施状況報告書

学習支援センターにおけるチュータリングの行動分析からみたチューター研修の効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K02730
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

中村 美智子  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (10379589)

研究分担者 冨永 敦子  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60571958)
辻 義人  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (80400076) [辞退]
岩倉 裕子 (大塚裕子)  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 特任准教授 (10419038)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードピアチュータリンク / 学習支援 / 質的分析 / スキャフォルディング / つまずきの診断 / つまずきの解決 / 質問行動 / インタラクション
研究実績の概要

本研究の目的は、大学の学習支援センターで行われるチュータリング会話の質的分析を行い,学びを促すチュータリング・インタラクションの特徴を明らかにすることである.特に本研究では,国際基準にもとづくチューター研修を実施する本センターの特性をふまえ,ベテラン・新人という「チュータリング経験値」がどのようにインタラクションに影響を与えるかに着目する.
最終年度(3年目)である2020年度の目標は,2019年度からの持ち越しの課題(追加分として収集されたメインデータのタグ付け)と研究計画にあるフェーズ3(タグづけデータの集計と分析)を実施することであった.成果としては,追加分も含めたメインデータから最終分析の対象となるデータセットを選定し,トレーニングを受けたリサーチ・アシスタントによるコーディングを終了することができた.さらに,本研究課題2年目に作成したコーディング・マニュアルに,チューターのスキャフォルディング行動である「質問カテゴリー」を追加し,質問行動のそれぞれに詳細な事例を載せ,より完成度の高いマニュアルとして仕上げることができた.
その一方で,新型コロナウイルス・パンデミックの影響による教育現場の混乱と業務の増加,勤務体系の変化のため,予定していた全ての成果をあげることができなかった.また,出張や対面による研究活動の制限もあり,研究予算の執行においても遅延が生じ,未消化分が存在する.2020年度末に補助事業期間延長の申請を行い,受理されたため,残りの作業を2021年度に行うものとする.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究課題の最終年度(3年目)は,活動計画にある最終ステージ(フェーズ3)を実施する予定であったが,部分的な成果しかあげられず,研究課題の完了には至らなかったため「遅れている」と判断した.新型コロナウイルスのパンデミックによる大学教育現場の混乱とそれに対応するために必要な勤務時間の大幅な増加,対面による研究活動の制限が理由である.補助事業期間延長の申請を行い,受理されたため,残りの作業を2021年度に行い,本研究課題の完了を目指す.

今後の研究の推進方策

2020年度は,本研究課題の最終段階である「フェーズ3」を実施する.具体的には,2人目のコーダーによるメインデータのタグ付け作業を完了させ,全メインデータの集計・分析を行なう.分析では,チュータリング経験値と科目という2つの観点からデータを比較し,学びに有効であると言われているインタラクションの特徴を抽出し,まとめる.そして,そのようなインタラクションの実践につながるチューター研修の提案を行う.これらの分析結果や提案は,研究成果として,学会発表や論文執筆を通して共有する予定である.

次年度使用額が生じた理由

コロナ・パンデミックの影響による研究計画の遅れにより,次年度への繰り越しがあった.最終年度である2021年度のデータ分析と研究成果の発表に充てる予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] TA/LA が活躍する学習支援の実践2021

    • 著者名/発表者名
      冨永敦子
    • 学会等名
      第 8 回早稲田大学ライティング・フォーラム
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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