研究課題/領域番号 |
18K02757
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
衛藤 吉則 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (60270013)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | シュタイナー / モンテッソーリ / 発達障がい |
研究実績の概要 |
本年度は本科研の最終年度であり、研究成果を論文や著作の形にして発信することを課題とした。研究成果論文としては、「シュタイナー教育によるインクルーシブ教育の可能性」『HABITUS』25巻(西日本応用倫理学研究会、17-33頁)を執筆し、著作の編著としては、『グローバル化に対応した新教職論―児童生徒にふさわしい教師・学校』(ナカニシヤ出版)を著し、第13章「シュタイナー教育に学ぶ-インクルーシブ教育の可能性」を執筆した。また、臨床研究の成果を、活動報告書『NPO法人シュタイナー&モンテッソーリ・アカデミー シュタイナーハウス・モモ 2019年度活動報告』(全100頁)を発表し、ホームページでも実践活動について公表した。http://steiner-montessori-academy.com/ さらに、研究発表では、トウヨウミツバチ協会主催「障がい者に優しい養蜂シンポジウム」においてシンポジストとして、「発達に課題を持つ児童における養蜂の可能性について」について講演し、同協会の冊子に概要が紹介された(2020年12月15日、28-29頁)。同協会では、3月24日にも「シュタイナーとミツバチ」という題でNPOにおける子どもたちとの養蜂活動やその背景となるシュタイナー理論について発表した。 ただし、最終課題であった著書『「らしさ」を育てるシュタイナー教育とモンテッソーリ教育-発達支援へのチャレンジ 』(ナカニシヤ出版)については、完成に至らず、科研研究の1年間延長の許可を得て、2021年度中に発刊予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナのため、本研究にかかわる実践研究、つまり発達障がい児のためのNPO活動にかなりの時間が取られ、最終年度に課題としていた研究成果の著作化が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
研究にかかわる論文や実践報告書はすでに作成しており、それをもとに著作化を進めていく予定である。これまでの執筆原稿は出版予定であるナカニシヤ出版に送り、出版許可証を得ている。9月までに著作原稿を仕上げ、出版社に送り、今年度中の刊行を実現したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で児童が通う幼稚園や小学校が休校となり、運営する児童発達支援施設を毎日終日開所して児童を受け入れねばならなくなった。そのため、児童やスタッフの指導助言に追われ、成果を著作の形にまとめることができなかった。
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