研究課題/領域番号 |
18K02789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
林 睦 (近藤睦) 滋賀大学, 教育学系, 教授 (40402698)
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研究分担者 |
芦谷 道子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (70452232)
隅田 学 愛媛大学, 教育学部, 教授 (50315347)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ギフテッド / 2E / 才能 / 特性 |
研究成果の概要 |
特別支援教育が始まって以来、発達特性のある子どもたちの支援が進められてきているが、同年齢の子ども達と比較して特異な才能のある子ども達もまた、不登校などの学校不適応の問題を抱えやすいことが知られている。本研究では、特定分野に特異な才能のある子ども達やその保護者を対象とし、心理療法の一種である箱庭療法体験がもたらす支援的、予防的効果の評価を行った。ギフテッド支援団体に所属する小中学生10名の子どもとその保護者を対象とし、二次元気分尺度(活性度及び安定度を測定)を用いて箱庭実施前後の気分の変化を評価した。その結果、単回の箱庭体験が、特異な才能をもつ親子にポジティブな影響を及ぼす可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
特別支援教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特異な才能を持つ子どもたちは、日常生活、特に学校生活において、多くの困難を抱えていることが示唆された。対象者全員が学校生活で困難を抱えており、半数程度の子どもが不登校(傾向)にあった。特に不満が高かったのは、レベルに合わない内容の勉強を強要されること、待ち時間の退屈を紛らわさねばならないこと、興味関心がある課題に対して自由に探究することが許されない画一的な環境への適応の難しさ、などであった。友達が叱られるのを見るのがつらい、音や光がつらい、偏食が激しいなど、刺激に対する過敏さに困難を抱える事例も多くあった。知的には高いため、周囲の理解や支援を得ることが難しい状態に苦悩する親子の実態が示された。
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