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2019 年度 実施状況報告書

マネジブル・ビデオフィードバックによる新たな学校コンサルテーションモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02792
研究機関山口大学

研究代表者

須藤 邦彦  山口大学, 教育学部, 准教授 (70533694)

研究分担者 松岡 勝彦  山口大学, 教育学部, 教授 (70312808)
太田 研  星美学園短期大学, 幼児保育学科, 准教授 (10709405)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードビデオフィードバック / 学校コンサルテーション / ビデオツール
研究実績の概要

平成31年度は、昨年度カスタマイズしたビデオツールについて、再度細かい仕様を変更したのち、これらツールによる実践研究を行い、その結果から生じた成果と課題に対する分析・調整を行った。
仕様変更では、映像撮影開始ボタンを押した直後にデータ保存場所を指定する仕様を事前に保存場所を指定できるように(すぐに撮影が可能になるように)変更することや撮影・編集中のオプションウインドウの位置や大きさを変更できるようにするなど、撮影・編集・フィードバック(再編集)を円滑に行え得るようにした。
実践研究では、複数の実践場面(学校コンサルテーションや研究大会におけるビデオフィードバック場面)を設定し、ビデオツールの操作性や使用条件について、その効果と改善点を確認した。
効果については、一次編集機能における映像刺激フィードバックが即時にその場で行えることと、二次編集機能におけるフィードバック内容をその場でコンサルティと協議しながら監修することができることなどについて、実践事例に参加した教員の多くからメリットとして挙げられた。改善点としては、ツールの一部機能の使用が複雑であることやツールを含む機器がやや高額であることなどが指摘された。
なお本来であれば、実践研究活動の一部はクライアントの変容も含む定量的データによる効果検証を検討していたが、コロナウイルス感染拡大の影響でデータ収集が中断したため、介入の妥当性を保証する研究デザインに至ることができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染拡大の影響で実践研究の一部が中断し、介入の妥当性を保証する水準までデータ収集を行う機会を設定できなかったため。

今後の研究の推進方策

平成31年度に中断した実践研究の一部を再開するとともに、二次編集機能による学校組織のメンバーの変容についても研究を実施する。

次年度使用額が生じた理由

同時編集機能付きビデオツール(録画タッチ記録ソフト)の再カスタマイズ(改造)が必要になった一方で、研究機関近郊(主に附属学校)で実践研究を実施したため(旅費などが不要になった)。次年度は実践研究のための機材補填や旅費に使用する予定。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 特別支援教育コーディネーターへの集中トレーニングによるコンサルテーションスキルの獲得と維持2020

    • 著者名/発表者名
      脇貴典・須藤邦彦
    • 雑誌名

      教育心理学研究

      巻: 68(1) ページ: 33-49

    • DOI

      10.5926/jjep.68.33

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 特別支援教育及び応用行動分析学の視点から見た附属幼稚園の保育 : 正の強化、逆模倣(拡充模倣)、分りやすい指示等はどのように行われているか2020

    • 著者名/発表者名
      須藤邦彦・河野功志郎・中山理佳・高松大悟・林一穂・本多なつ・吉水麻莉・山本彩織・植村久美子・厚東佳奈枝・福田香織・髙橋千恵・高田和宜・松岡勝彦
    • 雑誌名

      教育実践総合センター研究紀要

      巻: 49 ページ: 61-65

  • [雑誌論文] ASD成人における業務遂行中に不適切発言をする行動の改善 : 就労継続支援B型事業所職員への行動コンサルテーションの実践を通して2020

    • 著者名/発表者名
      植田隆博・松岡勝彦
    • 雑誌名

      自閉症スペクトラム研究

      巻: 17(2) ページ: 41-49

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 特別支援学校高等部において知的障害のある生徒の自己決定を高める指導に関する教員の省察2020

    • 著者名/発表者名
      太田研
    • 雑誌名

      星美学園短期大学研究論叢

      巻: 52 ページ: 13-27

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 知的障害特別支援学校高等部において作業学習の主体的な学びを支える授業実践―実態把握シートの記述 内容の分析を通して―2020

    • 著者名/発表者名
      太田研
    • 雑誌名

      法政大学教職課程年報

      巻: 18 ページ: 88-93

  • [雑誌論文] 修学支援上の課題に対するわが国のSWPBISの在り方について : 近年の国内外における研究動向を踏まえて (特集 わが国における学校を舞台とする積極的な行動支援(SWPBIS)の現在)2019

    • 著者名/発表者名
      須藤邦彦
    • 雑誌名

      発達障害研究

      巻: 41(3) ページ: 205-210

  • [学会発表] 特別支援学校中学部在籍のASD児における心理リハビリテイションの視点を踏まえた自立活動での体つくり運動の実践2019

    • 著者名/発表者名
      北村拓哉・須藤邦彦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第57回大会
  • [学会発表] 重度知的発達症者へのビデオセルフモニタリングの効果に影響する学習セットの検討2019

    • 著者名/発表者名
      太田研
    • 学会等名
      日本行動分析学会第37回大会

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公開日: 2021-01-27  

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