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2021 年度 実施状況報告書

マネジブル・ビデオフィードバックによる新たな学校コンサルテーションモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K02792
研究機関山口大学

研究代表者

須藤 邦彦  山口大学, 教育学部, 准教授 (70533694)

研究分担者 松岡 勝彦  山口大学, 教育学部, 教授 (70312808)
太田 研  星美学園短期大学, 幼児保育学科, 准教授 (10709405)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードビデオフィードバック / 学校コンサルテーション / ビデオツール
研究実績の概要

令和3年度は、令和2年度に収集したデータの効果検証・成果公表と一次編集機能と二次編集機能についての実践データの追加を行った。
令和2年度に収集した実践データについて、まず、ビデオツールを用いたコンサルテーションに関する社会的妥当性について評価(5段階)した。その結果、コンサルティからは、目的と方法、ならびに支援効果の評価において最高(5点)の評価が、継続可能性について4点、負担感について3点の評価が示された。また、コンサルタントにおけるビデオツール使用に係る時間的コストとして、編集に15分程度、フィードバックに20分程度を要したことが報告された。次に、本研究の結果と知見を日本特殊教育学会において公表した。その結果、現職教員から効果の高さとコストの低さを兼ね備えたツールに関する一定の関心を得ることができた。また、映像ツールをコンサルテーション実践に用いる前提(例えば、コンサルティの抵抗感など)を緩和する方法との関連付けの在り方や、ツールを(例えば、遠隔地へのコンサルテーション実践などに)遠用する可能性について討論が行われた。
一次編集機能と二次編集機能についての実践データの追加については、1名のコンサルタントにより、6か所の教育機関(保育園、幼稚園、小学校)におけるおおよそ12事例(学級全体の子どもに関するフィードバックも含む)の実践が行われた。その結果、一次編集機能が、コンサルティの実践場面における実態と支援方法の理解を促進するとともに、コンサルタントにとってもコンサルテーション結果を整理する(報告書などを作成する)手がかりとなることが示唆された。また二次編集機能については、観察対象が多い場合や複数の関係者に共有する場合において有効である可能性が示された。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響で、二次編集機能を中心とした実践が中断したため、系統的なデータ収集ができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染拡大の影響で、実践が中断したため、系統的なデータ収集ができなかった。

今後の研究の推進方策

令和3年度に中断した研究の代わりとなる実践研究を行う。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルス感染拡大により実践研究が中断したため。次年度は、実践研究に関する物品費、旅費、謝金などに使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 特別支援学校中学部在籍のASD児における心理リハビリティションの視点を踏まえた自立活動での体つくり運動の実践2022

    • 著者名/発表者名
      北村拓也;須藤邦彦
    • 雑誌名

      山口大学教育学部研究論叢

      巻: 71 ページ: 205-210

  • [雑誌論文] 特別支援学校高等部準ずる課程で学習する視覚障害(弱視)と発達障害を併せ有する生徒の対人スキル形成-卒業後を想定した連絡場面を対象として-2022

    • 著者名/発表者名
      岩本江利子;須藤邦彦
    • 雑誌名

      山口大学教育学部研究論叢

      巻: 71 ページ: 199-204

  • [学会発表] 即時に編集が可能なビデオ・ツールを用いた発達障害児への 行動コンサルテーション ―特別支援学校小学部における登校直後の片付け行動の形成―2021

    • 著者名/発表者名
      上杉瞳;須藤邦彦
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第59回大会

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公開日: 2022-12-28  

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