研究課題/領域番号 |
18K02797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
大谷 良子 獨協医科大学, 医学部, 助教 (80383074)
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研究分担者 |
作田 亮一 獨協医科大学, 医学部, 特任教授 (40254974)
松浦 直己 三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小児思春期摂食障害 / 入院治療プログラム / 生理的指標 / 入院日数 / 収縮期血圧 |
研究成果の概要 |
小児思春期摂食障害について(1)包括的地域診療プログラムの構築と(2)その治療効果や入院日数の予測因子の検討、を研究目的とした。(1)小児思春期摂食障害入院治療プログラムを当科で作成した。プログラム内容は日本摂食障害学会や小児心身医学会の学術集会で発表した。また学会誌へ寄稿した。(2)2014年から2021年の8年間に入院治療プログラムを行った神経性やせ症女子110名を対象として入院日数と生理的指標の相関を検討した。時間変数を加えて生存分析を行った結果では、入院患者の入院日数を予測する因子として収縮期血圧の変化が示唆された。その結果は小児神経学会学術集会で発表を行った。
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自由記述の分野 |
小児心身医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児思春期摂食障害は、発育を要する時期に十分な栄養が充足されないことによって低身長、骨密度の低下、初経発来遅延などの身体的合併症をきたし、さらには発達過程の時期に教育や対人コミュニケーションなどの機会が損なわれることで社会生活や家族機能にも大きな影響をきたすことも少なくない。そのため早期対応が重要だが小児において治療構造が統一化されているとは言い難い。小児摂食障害患者の4割以上が入院治療を要する背景を踏まえ、小児病棟で行える入院治療プログラムを作成したこと、さらに入院日数を予測する生理的指標を検討した学術的意義や社会的意義は大きい。
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