本研究では,PCを用いて文章作成作業を行っている間のキーボード操作履歴,体動,心拍,脈拍,および視線をそれぞれ計測し,作業者の集中度を推定するために使用可能な特徴を調査した。その結果,集中時には,キーボードのキーを押下する回数がばらつくこと,体動の発生頻度と移動量が少なくなること,交感神経が亢進すると共に副交感神経が抑制されてストレスの掛かった状態になること,などの特徴が表れることが明らかになった。また,集中を妨げる難解文字を含む文章を読む場合には,難解文字上に視線が長く留まることなども明らかになった。
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