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2019 年度 実施状況報告書

大学生向けウェブサイト版「包括的性の健康」学習支援ツールの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 18K02858
研究機関信州大学

研究代表者

山崎 明美  信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (60299881)

研究分担者 石田 史織  信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (20710065)
奥野 ひろみ  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
高橋 宏子  信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
五十嵐 久人  信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード包括的性の健康 / 性教育 / セクシュアルヘルス / 性の情報 / LGBTQ / 性的マイノリティ
研究実績の概要

本研究では「包括的性の健康サイト」を製作し、この内容および運営について評価を行うことを目的としている。2018年度および2019年度は、製作するWebサイト(以下、HP)の構想案を、実際に学生の意見を収集し、再検討する作業を実施した。同時に、関連学会等で報告された、ICT活用による性教育の情報収集とその検討を行い、製作するHPの方向性を再確認し定めた。
【実施内容】2018年度:協力依頼に自由応募してくれた学生に、HPに設置予定の項目に関連する内容の自由記載調査を実施、同対象にフォーカスグループインタビュー実施。そこで、構想していたHP案を再検討した。
2019年度:プレデモ版を作成し、セクシュアルヘルス関連のサークルの学生達の意見聴取、HP内容の再検討を行った。加えて、別途、協力募集に協力表明してくれた学生に、ワークショップ型意見聴取を実施し、HP製作のコンテンツの内容レベルも再検討した。さらに、学生とのディスカッションにより、HPのネーミング決定、趣旨の見直しを実施した。
これらを経て、2019年度末まで、HPの掲載内容の執筆および修正、Webデザイナーと趣旨に合致する内容・デザインの検討を継続している段階であり、2020年度も継続、6月末にデモ版リリース予定である。
【2020年度への課題】HPにリンクする各専門団体・組織への掲載承諾作業が遅れ気味だったところに、2020年1月以降の新型コロナ感染症の問題があり、この件は、先方の返答遅れもあり、全般に遅れているので加速したい。デモ版への学生アンケート調査は、大学内の例年とは全く異なる状況を見ながら、実施可能性を検討し、実施する方向である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在までの進捗は、HPへのリンクする専門団体・組織の承諾確保作業の遅れと、掲載する記事執筆の遅れによる。2020年度は、新型コロナ感染症への対応も落ち着いてきた様相であるので、特に前者を加速させ、デモ版リリース、この評価調査、HPの正式リリース・稼働を予定している。
【遅延の理由】(1)2018(平成30)年度のHP構築の再調整の遅れが影響した。コーディネーター、デザイナー、ライター等から成るWEBサイト製作チームと「包括的な性の健康」の内容や構想しているWEBサイトおよびサイト効果のイメージを共有することを重視した。WEB制作チームとは、複数回のリアル・ミーティングおよびネット上(Zoom)ミーティングを経て、共通理解を得るに至ったが、当初予定より時間を要した。
(2)2019年度には、当事者性を高めるために、学生との検討、フォーカスインタビューを複数回実施したが、日程調整等に手間取ったこと、当事者世代への意見聴取に当初予定より丁寧に行う必要性を再認識し、当初より若干時間を要したことがある。HPの活用度を高めるため、協力学生達とHPのネーミングを、ブレインストーミング、ネット上での検討、リアル・ミーティングによる最終検討というステップを踏んだことも、時間を要した一因である。とはいえ、学生がイメージする性の健康サイトに即したHPタイトルを決定することができ、製作目的や趣旨に合致したと言える。
(3)2019年度後半、2020年1月からの新型コロナ感染症のパンデミックにおいて、HPにリンク掲載する承諾を得る連絡調整作業を1月から予定していたが、返答遅延等々があり、作業停止期間を設定した。2020年度開始から再び連絡調整中である。
【現状】主に2つの作業を加速している。①リンク掲載先との連絡調整、②HP掲載の内容確定とWebデザインの調整。

今後の研究の推進方策

2020年度の計画は次のとおりである。(1)リンク掲載先との連絡調整、(2)HP掲載の内容確定とWebデザインの調整、(3)2020年度6月中のデモ版リリースと学生への評価調査実施、(4)(3)を経て、HPの正式リリースと各所へのPR、(5)状況に応じて、学会報告と論文作成へ。

(1)は、Web製作チームの協力を得て、作業分散し加速する。(2)は、現在実施中で、予定掲載記事は残り20%程度となっている。Webデザインは、既にプレデモ版があること、Webデザイナーの作業期間を確保していることから、完成まで時間は多くかからない見込みである。(3)は、研究チームの調査担当者による学内調整及び実施を予定している。(3)の調査をするために、一旦、HPを期間限定で公開する必要がある。(4)は、(3)を経て、正式リリースし、大学のHPや、所属領域のHPでのPR、学内の健康センターや学生相談の部門にも紹介し、大学生等への周知を図っていく予定である。加えて、地域の教育関係機関や行政等々に周知する予定である。(5)は、感染症の状況の見通しが立たないなか、学会開催の方策も今後にアナウンスされると考えられ、状況に応じて報告していく。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の進捗が全体に遅れていたため、当初は2年間でHP完成予定と計画していたが、研究3年目に実施する内容が予定以上に生じたため、その遂行のために次年度に予算が生じた。
2020年度の使用計画としては、HPの運用費(サーバー維持管理含む)として、HPの修正・追加・保守管理費、Webデザイン追加費、ライティング協力費、調査費用等を予定している。当初、計上した学会参加に係る費用は、状況により、HPに掲載する動画撮影の物品購入(計画書計上済み)を検討する予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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