TIMSSの結果から,理科が得意だとする生徒の割合が国際平均を下回り,停滞が顕著である。また,理科が楽しい,理科を勉強すると日常生活に役立つ,他教科のために理科が必要だ,の各項目も十分とは言えない。PISAの科学に対する態度の結果からも,肯定的な回答をした生徒の割合が国際的に少なく,科学の楽しさも有意に減少している。国立教員養成大学・学部,大学院,附属学校の改革に関する有識者会議(2017)は,その報告書の中で改善に向けて教科横断型のカリキュラムの必要性を強調している。今後,教科横断型のカリキュラムが改善され,学校現場において教育実践されることによって前述の問題点が解消されることが期待される。
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