日本では,アーギュメントの指導がまだ一般的ではない。本研究の学術的意義については,まず,先行する学術研究を参考に,小学生のアーギュメント構成能力の実態や課題を明らかにするとともに,教師自身のアーギュメント指導に対する信念を調査した。これらの研究をベースにして、アーギュメント指導の課題を克服する教師教育プログラムを提案・試行し,その成果を国内外の学会や学術論文において研究成果を公表した。社会的な意義としては,アーギュメントを初めて指導する初級段階から,より複雑で複数の証拠を利用するアーギュメント指導の段階まで,実践における教師の指導の在り方を示しながら,教師教育に資する知見を提供した。
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