近年の働き方の多様化に伴い、働く人々は、自らの価値観とそれを取り巻く環境を考慮しながら、予測できない転機へ対応していく必要に迫られている。本研究では、彼らのキャリアについてのナラティブな語りを読み解くことにより、個人の価値観とキャリア構築プロセスと転換期におけるキャリア発達プロセスの特徴とメカニズムが解明された。特に、両立育児含むキャリア転機とリフレーミングすることで、キャリア発達プロセスのメカニズムが解明された。自己責任の下でのキャリア構築を迫られている彼らは、ストレスを感じつつも同時にそれを望んでいることも明らかにできた。これにより、より効果的なキャリア発達支援の場の設計が可能となった。
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