研究課題/領域番号 |
18K03033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2021) 中部大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
伊藤 大幸 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (80611433)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ユーモア / 縦断研究 / 感情 / いじめ / 不登校 / 抑うつ / 自傷行為 / 発達精神病理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、ユーモアの適応的な表出(親和・自己高揚)と不適応的な表出(攻撃・自虐)の両面に着目し、それらがどのようなメカニズムで発達するのか、また、子どもの心理社会的適応にどのような影響を及ぼすのかを、4805名の小中学生と保護者から得た大規模な縦断データによって検証した。4つのユーモアスタイルの発達には、先天性の強い気質や発達障害特性とは独立に、親の養育行動や子ども自身の余暇活動が関与していることが示唆された。また、これらの適応的/不適応的なユーモアスタイルは、友人関係、いじめ加害・被害、抑うつ、自傷行為、非行などの心理社会的適応に相反する効果を示した。
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自由記述の分野 |
発達精神病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的な遊びを媒介する感情として進化したと考えられるユーモアは、子どもの日常生活において最も頻繁に観察される感情であり、その機能や発達について理解することは重要な課題であるが、体系的な検証は著しく不足している。本研究はユーモアの発達と機能に関する国内で初めての縦断的検証であり、高い学術的意義を持つ。また、いじめ、不登校、自傷行為などの情緒・行動問題を予防する上で、攻撃・自虐という不適応的なユーモアスタイルを、親和・自己高揚という適応的なスタイルに転換していくことの重要性を示すとともに、その方策として家庭での養育や余暇活動に焦点を当てることの有効性を示唆しており、教育的・臨床的にも意義が大きい。
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