本研究は、学校危機後の対応に加え、逆境的体験等のある児童生徒の理解、リスクを減らし二次被害の防止などを含め、学校におけるトラウマを念頭においた包括的な介入的支援体制の導入について取り組んだ。感染症への対応で制限のあるなかであったが、教職員向けに利用可能な資料として作成し、研修会とその後に継続的な相談、コンサルテーション等を介入的支援として実施することで、トラウマを念頭においた教育実践につなげていくことができた。また、支援の充実のために、先進の海外の実践についての情報収集、視察、学会発表や情報交換をすすめ、学校環境や学校風土の視点からの取組みの重要性を認識することができた。
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