1.擬似乱数の統計的検定の検定法の提唱。統計的検定の中には、良い擬似乱数をも棄却してしまう問題のあるものがある。多くは、実際の確率分布を解析関数で近似する際の誤差の集積による。近似誤差を計算する困難さを避けつつ、問題のある検定法を診断する方法を提唱した。2.整数演算と有限体演算をまぜたxorshift128+生成法の瑕疵の発見と解析。演算が混合して解析が難しい、近年台頭してきた擬似乱数発生法xorshift128+の出力の格子構造を、二元体演算を整数演算で近似する手法で明らかにした。3.差集合の概念をassociation schemeに一般化し、存在・非存在を研究した。
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