研究成果の概要 |
本課題における主な研究成果は, キルヒホフ型非線形波動方程式の大域可解性および変数係数波動方程式の初期値の漸近安定性に関する次の3つの問題に関するものである. (i) 変数係数半離散波動方程式のエネルギー評価; (ii) 時間依存する質量項をもつクライン・ゴルドンがた方程式のエネルギー評価; (iii) 半離散キルヒホフ方程式の時間大域可解性. いずれの研究も, 通常の波動方程式に時間に依存する付加的な影響があり, さらにその影響が本質的に摂動とはみなせないような方程式に対してフーリエ解析を応用し時間周波数空間で独自の精密な解析を行うことによって得られた結果である.
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