上記の問題設定に対して,本研究では,平面の必ずしも凸でない多角形Pの内部に直線分を加えて得られるPの幾何学的四角形分割を考える.どんなPも幾何学的四角形分割を持つとは限らないが,私たちはPの螺旋度という概念を定義し,Pの四角形分割可能性を螺旋度を用いて記述した.一方,変形による同値性の結果は得られたが,最良とはならなかった. これらの問題は,組合せ的な設定では簡単に解決できるものであるが,幾何学的な制約が問題を難しくする.このように.組合せ論と幾何学の間には興味深い問題が多く存在し,これらの問題がその一例となっている.これらの解決により,両分野が大きく発展することが期待される.
|