パラメトリックな連立代数方程式の根の連続性についての重要な性質を証明した。これにより、パラメトリックな多項式環のイデアルによる飽和イデアルの計算をパラメーター空間の必要最小限の分割で行うことが可能になるので、飽和イデアルのシンプルな表現が可能になる。包括的グレブナー基底の代わりにパラメトリックなBorder基底を用いることで、パラメーター空間の必要最小限の分割が可能になることを証明した。非等式による飽和イデアルの計算を取り込むことで、パラメーター空間の分割が少なくさらによりシンプルなCGSが計算可能であることを理論的に証明した。これらの結果をもとに効率的な限量子記号消去アルゴリズムを開発した。
|