深さ、渦度が相異なる2層の渦なし流れ問題の数値解析的研究である。分岐問題であり、とくに着目する点は、よどみ点の有無?どこに出現するか?である。したがって、よどみ点がある場合に対応できる計算アルゴリズムが必須であり、そのようなプログラム開発からスタートした。 数値シミュレーションは2層が表面張力波、重力・表面張力波、重力波、の3通りの場合について行った。重力や表面張力がよどみ点発生にどのように関わるかを調べた。2層の深さの比や渦度の違いによりよどみ点の出現のし方がどのように変化するか、について興味深い結果が得られた。重力・表面張力波の場合には高次分岐がおこることも確認できた。
|