近年、希土類、繊維金属原子が有し、出現させる多極子自由度に由来した新規量子現象、取分け高圧力極限環境下での発見、報告が相次ぎ、非常に高い関心が寄せられている。本研究室ではこれまでクランプ式のピストンシリンダー型圧力セルを用いて3GPa級の圧力下で超音波の実験を可能にしてきた。本研究では測定範囲をさらに高磁場側へ展開するためにダイヤモンド・アンビルセルを用いた超高圧力発生装置を設計し、超高圧力下での超音波計測を可能にすることを目的に実施してきた。新型コロナウイルスの感染拡大、世界情勢の不安定による物価高騰のため当初の目的は達成出来なかったが廉価なサファイア・アンビルセルを用いた測定を可能にした。
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