研究目標は、スピン間に働く交換相互作用の値を、汎用的に、簡便に、正確に決定する方法の確立である。Cu3(P2O6OD)2の6T、1.6KでのCu1とCu2サイトの磁場誘起磁気モーメントの値を0.43と0.013muBと評価した。この結果はこの物質のスピン模型(スピン1/2の3倍周期鎖)で予想される結果と一致する。Ni2V2O7の10T、1.9KでのNi1とNi2サイトの磁場誘起磁気モーメントを0.3と1.9muBと評価した。この結果はこの物質のスピン模型(スピン1のダイマー・モノマー模型)で予想される結果と一致する。また、K2Cu3O(SO4)3とYbCo2も中性子回折を利用して研究した。
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