核融合プラズマの温度を計測するためのトムソン散乱計測の先進的開発研究を行いました。トムソン散乱計測においてトムソン散乱光の波長を分析するポリクロメーターは,測定する温度範囲や計測精度を決める重要な要素です。これまでのLHDトムソン散乱計測のポリクロメーターは波長チャンネル数が5で,散乱角約167度の後方散乱光を観測し,20 eV - 10 keV(220万度 - 1.1億度)の温度範囲に最適化して設計されています。本申請課題では測定温度領域の拡大と計測精度の向上を目的とし,後方散乱に加えて散乱角約13度の前方散乱光も観測できるよう波長チャンネル数9の新しいポリクロメーターを開発しました。
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