研究課題/領域番号 |
18K03678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山内 誠 宮崎大学, 工学部, 教授 (80264365)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Be X線連星 / X線観測 / 可視光観測 / 自動観測システム |
研究成果の概要 |
中性子星やブラックホールについて、そこから放射されるX線や可視光の光度変化が天体の周囲に存在する降着円盤のどのような変化によってもたらされているのか、また降着円盤の変化の原因は何かについて調べた。中性子星をもつBe X線連星においては、Be星周囲に形成されるガス円盤の成長の有無やその速さがX線での爆発的増光に影響を与える事が分かった。またブラックホールでは、その周囲の降着円盤へのガスの降着量だけでなく、降着円盤の歳差運動も観測されるX線強度に影響を与える事が分かった。
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自由記述の分野 |
高エネルギー宇宙物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
X線連星では質量降着率の変化が降着円盤の状態変化を引き起こし、時として急激なX線や可視光の増光が見られる。しかし、可視光増光は必ずしもX線増光と同時に起こるわけではないこともあり、それぞれの増光と質量降着の関係について完全には明らかになっていない。 そこで本研究では国際宇宙ステーションを利用してX線での長期観測を行うとともに、専用の可視光望遠鏡を用いることで、これまでにはほとんど例のない数百日から数年に及ぶX線と可視光の長期同時観測を実現したことは意義深く、このことにより特にBe X線連星における星周円盤の成長と中性子星への質量降着の関係からX線と可視光の光度変化の関係を見出すことができた。
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