ブラックホールのような高エネルギー天体の周辺では、周囲から落下してくるガスが数千万度から数十億度もの高温状態となり、回転運動のために、しばしば光り輝くブラックホール降着円盤を形成している。そのような高温ガスと輻射(光)の混合流体においては、ガスと輻射の相互作用を考慮した相対論的輻射流体力学という取り扱いが必要となる。本研究ではまず基礎的研究を行った。 さらに応用研究としては、ブラックホール降着円盤から輻射の圧力で押し出される降着円盤風や、ブラックホール近傍から球対称に吹くブラックホール風を解析した。なんでも吸い込むと思われているブラックホール近傍からは高エネルギーの風が吹いているのである。
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